ブラック介護施設の特徴の一つが、「有給休暇がまったく消化できない」でしょう。
- 「慢性的な人手不足でシフトが組めなくなるから有休がとれない」
- 「申請してもパワハラ上司に却下されてしまう」
- 「お前だけ休むなんて許さない!」という同調圧力がある
- 「家庭の事情で有休を使うのにも心苦しさがある」
- 「有休?なのそれ?」
こんな歪んだあきらかに異常な経験を、ブラックな介護の現場で働いたことのある介護士ならば全員が経験されているのではないでしょうか?
「有休の消化=悪」
というブラック介護施設の鬼畜運営陣に洗脳された、異常な状態で働き続けているということなのです。
ボク自身も超絶ブラック介護施設勤務時代に有休は、「どうしようもなく体調が悪い時に、申し訳ない気持ちで使わせていただくもの」という、いま思うと怖ろしく歪んだ考えに洗脳されていました。
労働者の権利である有休をつかって、
- 「リフレッシュしたい」
- 「ゆっくり休みたい」
- 「子供の行事に参加したい」
そんなあなたの正直な気持ちはもっともであり、絶体的に間違っていないということを知っていただくためにこの記事を書きました。
有給休暇をまったく使わせない劣悪ブラック介護施設は速攻で退職⇒転職して、あなたの貴重な介護士としての労働力をホワイトな環境で活用していただきたいと切に思っています。
お疲れさまです。
40代・現役「派遣」介護福祉士の小林です。
ボクは三流大学卒業後職を転々とし、フリーター&ニート生活を経験。
行きついた先がサービス残業80時間/月は当たり前の地獄級ブラック介護施設(老健)でした。
そのブラック介護施設で2年間働きましたが「このままでは死んでしまうかもしれない……」と思い、40代にして派遣介護士として働くことを決断。
友人たちからは「無謀だろ!」「アホか!」と言われましたが……
現在はきらケア派遣に登録し、高時給(1700円)+高待遇のホワイト介護施設(高級有料老人ホーム)で派遣介護士として働き、心身ともに安定してガッツリと稼ぐことができています。
介護職に特化した優良派遣会社「きらケア派遣」に登録するメガ盛り級のメリットだけではなく、知っておくべきデメリットについても知りたい方はコチラの記事をお読みください。
「有給休暇は労働者の権利」であり、常勤(正社員)の介護士の方々はもっと有給を使うべきだし、そうしないと介護業界のブラック化は進行し続けてしまうのです。
有給休暇を消化しないということは介護業界ブラック化の諸悪の根源なのです。
有給休暇を消化しないということは、あなたが明らかに経済的な損をするだけではなく、介護業界のブラック化にも加担している=介護士であるあなた自身の首を自分で絞めているのだということを理解していただけるように解説したいと思います。
目次
有給休暇を使うことは労働者(介護士)の当然の権利なのです
まず大前提として知っておいていただきたいのが有給休暇というのは、
「使用者(雇用主)から賃金が支払われる有給の休暇日」であり、「使用者(雇用主)は有給休暇の申請を原則として拒否できない」ということです。
つまり、有給休暇とは介護士が賃金をもらいながら労働を休むことができる休暇で、その申入れを施設の運営陣・職場の上司は拒否することはできないのです。
これは労働基準法に定められている法的な事実なのです。
働き方法案の成立によって労働基準法が改正され、年10日以上の有給休暇の権利がある従業員について、最低でも5日以上は有給休暇を与えることが義務化されました。
つまり、入職後6ヵ月が経過している常勤(正社員)介護士は「年10日以上の有給休暇の権利」を持っているので、義務化の対象となるのです。
ブラック介護施設勤務の介護士のあなたは、年に5日も有休を消化できていないでしょう。
ボクはブラック介護施設勤務時代には、2年間で希望休として消化できた有休は「0日」でした……これって、もの凄く異常なコトなんですよね。
高時給で自由度の高い派遣介護士として働いている現在は、当たり前のように有給をfull消化しています。
自身のリフレッシュやリラックスのため、子供の行事や奥さんの都合に合わせて、サックリと有給を取得することができているのです。
ブラック介護施設勤務の時のような「有給=悪」という考えはまったくありません。
有休を申請することに心苦しさや後ろめたさは微塵もないのです。
そしてそれは「当たり前」のことなのです。
なぜ介護士は有給休暇を消化できないのか?
常勤(正社員)介護士、とくにブラック介護施設勤務の介護士の方々は、有休を使うことができない現実に苦しめられていることでしょう。
そしてその最大の原因が人手不足なのでしょう。
- 「有休を誰か一人でも取ったらシフトが組めない!」
- 「有休をとりたいだと?業務が回らないだろ!」
こんな感じで有給休暇の取得をあきらめていますよね。
または頭のおかしいパワハラ上司に、
- 「有休?お前にはまだ早いよ(意味不明)」
- 「有休をとりたいだと?この前仕事をミスしたのによくそんなことが言えるな!」
こんな嫌がらせを受けて、泣く泣く有給を取り下げていませんか?
さらには同僚介護士の同調圧力(少数意見の者に対して暗黙のうちの多数意見に合わせることを強制すること)で、
- 「あなただけ休むなんてずるい!」
- 「お前が休んだ分だけ俺らは苦労するんだぞ!」
- 「利用者の方のために有休はガマンしましょうよ!(キラキラ系)」
という感じで有休を使って休みたいのに休めない……ということもありますよね。
この有給休暇を消化できない現実。
痛いぐらいにわかります。
でも、そこで屈していてはダメなんですよね。
そんなところでガマンして働いていても、あなたはブラック介護施設の鬼畜(きちく)運営陣に労働を搾取され、人生をムダに消耗してしまうだけなのです。
介護士が有給休暇を使わなことでどれだけ損をしているのか知っていますか?
ベテラン介護士の中には、有給休暇をまったく消化しないことを自慢する人がいますよね。
有休を毎年繰り越して消滅させている人。
あえて辛らつな言い方をさせていただくと実に「愚かな人」です。
自らすすんで搾取されに行っているのですから。
1年間有給休暇をまったく使わないと、どれだけ損をしてしまうのかを具体的に計算してみたいと思います。
派遣介護士として働いているボクを例にします。
有給休暇:10日×時給:1700円×勤務時間:8時間=13万6千円
有給休暇を取得しないことによりあなたは、「約14万円もの休みながらもらえる賃金を自ら放棄」してしまっていることになるのです。
14万円……デカい額ですよね。
そのことを自覚せずに、「有休を1日も使わずに頑張って働いている私って凄いでしょ!」と思っている介護士って……あなたもそうなりたいですか?
ボクは絶体にイヤです。
ボクは介護の仕事は好きだから続けていきます。
ですがボクは仕事をするために生きているのではありません。
仕事をして稼いだお金で幸せになるために働いているのです。
なので有給休暇は労働者の当然の権利として、すべて消化する方針で今後も働いていきます。
介護士が有給休暇を消化しないと介護業界のブラック化は進行し続ける
マジメで優しい常勤(正社員)介護士の方々が有給休暇を使わずにゴッソリと捨ててしまうことが、介護業界のブラック化を進行させてしまうという悲しい現実があります。
なぜなら、施設に直接雇用されている常勤介護士の方々が有休を使わず、ギリギリのシフト表で業務を回してしまうことにより鬼畜運営陣は、
- 「有休つかえなくても文句を言わないからわざわざ業務改善しなくてもまぁいいか」
- 「なんとか業務を回せてるから介護士の補充をしなくてもまぁいいか」
- 「お金を使いたくないから人手不足だけどまぁいいか」
と、「まぁいいか」症候群になり思考停止してしまうのです。
なので、
- 業務の効率化を図るためのIT機器(PC・タブレットなど)や新しい介護システムの導入・業務の見直しをしない。
- 明かな人手不足でも、派遣介護士の導入の検討などをせず、ハローワークや新聞の折り込み広告などの適当な求人募集しかしない。
- 介護士の質の向上のための勉強会への参加や資格取得のための費用を、施設側が負担するというようなこともまったくしない。
ということになり、職場環境は時代遅れのブラック化が進行し続け、ホワイト化に向けた業務改善提案などを募集したり受け入れることなどまったくなくなるわけです。
なぜなら、人(運営陣)は本当に困らない限り現状を変えようとは思わないからです。
つまり、介護士が有給休暇の消化をキッチリとおこなわない限り、ブラック介護施設の運営陣は業務改善に本腰を入れることはしないのです。
お金がかかること、面倒くさいコトをわざわざする必要がないからです。
施設に直接雇用され、奴隷のようにこき使われ、労働者の権利である有休をまったく使えていない常勤(正社員)介護士は、全員が有休の全日消化に向けて動き出すべきだとボクは本気で思っています。
そして動きが認められないならば一斉退職すべきだと。
それぐらいの強硬手段に出なければ、鬼畜運営陣は介護士のことを奴隷のように使い倒し、搾取することしか考えないのですから。
介護士たちが一斉に退職するという問題が勃発し続けなければ、国も「アホちゃうか?」というような適当な処遇改善しかしないでしょう。
処遇改善で「勤続10年の介護福祉士が8万円UP」って……一体どれだけの介護士が当てはまると思っているのでしょうか?
勤続5年目の介護福祉士が「あと5年で8万円UPだ!がんばるぞ!」と思うでしょうか?
ボクは勤続5年目の介護福祉士ですがそうは思いません。
「あと5年もあるのかよ……現実感わかないな……」という感じですね、正直なところ。
ちなみに厚生労働省の調査によると、介護職員の平均勤続年数は「5.5年」です。
ましてや介護業界に入ってきたばかりの経験1年目の介護士が、「まず介護福祉士を頑張って取得して経験を10年間積んで、その先にある8万円UPにむけて走り続けるぞ!」なんて、絶対に思うはずがありませんよね。
お国のおこなう失笑してしまうほどの適当な処遇改善。
なぜ国は介護の現場と向き合った、介護士を目指す人が増えるような真の処遇改善をおこなわないのでしょうか?
その大きな原因の一つが、介護士が有給休暇を使わずに、体にムチを打って休まずに業務を回してしまっているからなのです。
施設の運営陣が業務改善をおこなわず、国が真の処遇改善をおこなわない、怠慢な状況を作り出してしまっているのは実は、「介護士が労働者の権利である有給休暇をとらずに働く頑張り」という残酷すぎる現実があるのです。
介護士が有給休暇を取得することで得られる明るい未来
常勤介護が有給休暇を使わないことが、業務改善を停止させ処遇改善を遅らせるという、介護士自身の首を絞めてしまう現実がお分かりいただけたと思います。
では、介護士全員が平等に有給休暇を消化できるような明るい未来にはどんな生活が待っているのでしょうか?
- 公休日以外にも自分の意思で休めるので気持ちに余裕ができる。
- 公休に有休をつけて連休にしてのんびりできる。
- 公休+有休で旅行に出かけられる。
- リフレッシュできるため利用者の方にも優しく接することができる。
- 心身ともに休めることができ多忙な業務でもイライラしにくくなる。
- ストレスが溜まりにくくなるため子供に優しく接することができる。
- 子供の行事に心おきなく参加できる(子供に淋しい思いをさせなくて済む)。
- 大好きな趣味活動に多くの時間をあてることができる。
- 寝坊+昼寝で十分な睡眠をとることができる。
- 資格取得のための勉強時間にあてることができる。
……つまり、あなたの貴重な人生をあなた自身に取り戻すことができるのです。
有休の取得をあきらめてしまうことにより、常勤介護士のあなたはとてもたくさんの「人生の大切なモノ」を失ってしまっているのだということに気づいてください。
派遣介護士は有休がしっかり消化できる最強の働き方
有給休暇の取得は労働者に与えられた「権利」なのです。
有休を使うことは何も悪いことではなく、当たり前すぎる当然のことなのです。
正社員(常勤)介護士が有給休暇をキッチリ消化する。
ブラック介護施設の鬼畜運営陣から有給取得を拒否された場合は退職する。
という姿勢を一貫して崩さなければ、介護業界は徐々にホワイト化してくことでしょう。
ですが、介護業界全体がホワイト化までは長い時間がかかってしまいます。
現在あるホワイトな介護施設を探し出すのはなかなか手間がかかります。
「介護士として働き続けたいし、ホワイトな職場でも働きたい」
という差し迫った現実問題を解決したいあなたには、派遣介護士として働くことをオススメします。
これはボク自身が現在もとっている戦略です。
介護業界ホワイト化が進行し、真の処遇改善が行われるまでは「有休をサクッとすべて消化できるだけではなく、高時給でガッツリと稼げて自由度の高い派遣介護士として働き、介護業界の動向を見守る」という戦略を取っているからです。
ボクは以前は盲目的に常勤(正社員)の介護士として働くことにこだわっていました。
その結果、ハローワークを利用して超絶ブラック介護施設に転職してしまい、「このままでは死んでしまうかもしれない……」というような、熾烈な介護士人生を2年も送ることとなってしまいました。
あの時の忙しさ、劣悪な労働環境はまさに地獄級でした。
ですが、「直接雇用の常勤(正社員)介護士は圧倒的に搾取されやすい立場にある」という事実に気づくことができたのです。
そして、真の処遇改善が行われるまでは「派遣介護士」として働くことが最強の働き方であるということを身をもって理解したのです。
派遣介護士は派遣会社に雇用されているため、施設ではなく派遣会社があなたの守ってくれます。
派遣先が万が一ブラックな職場でも、すぐに職場を変えることができます。
しかも、次の職場は登録している派遣会社のコーディネーターの方がすぐに探してくれるのです。
退職届を書いたり引継ぎをする面倒などありませんし、ハローワークに通って次の職探しをする必要もありません。
その他にも、
- 高時給(1700円)で正社員よりも稼ぐことができる。
- 夜勤専従で少ない勤務日数でガッツリ稼ぐことができる。
- 「この職場は嫌だ!」と思ったらすぐに次に移れる。
- サービス残業がない。
- 各種委員会や居室担当などの責任を負う必要がない。
- フロアミーティングや行事に参加する義務がない。
- 自分自身で稼ぎたい額を決められる。
- 有休が確実に消化できる。
- 面倒くさい人間関係(派閥など)に巻き込まれにくい。
- 施設に直接雇用されていないため意見・要望を言いやすい。
- 問題が起きても派遣会社が対応してくれる。
こんなにも牛丼メガ盛り+卵+味噌汁+ポテトサラダ級のメリットがあるのです。
派遣介護士として働くメガ盛り級のメリットについてだけではなく、気になるデメリットについても知りたい方はコチラの記事をお読みください。
ボク自身の派遣介護士として働いてきた実体験から、派遣介護士として働くということを南アルプスの天然水のように飲みやすく=わかりやすく解説しています。
ボクは複数の派遣会社に登録しているのですが特にオススメできるのは、
この二つに登録しておけばまず間違いないでしょう。
他を凌駕する圧倒的高時給の「きらケア派遣」について詳しく知りたい方は、コチラの記事をお読みください。
無資格転職組の救世主「かいご畑」について詳しく知りたい方は、コチラの記事をお読みください。
まとめ
ダメ押しで繰り返させていただきますが、有給休暇は労働者=介護士の権利です。
雇用主(運営陣・上司)は拒否することができないのです。
ただでさえ激務の高ストレスにさらされている、ブラック介護施設で働く介護士のあなたは積極的に有休を取得するべきなのです。
といっても、現実はそれが難しいのが現状です。
ブラック介護施設の鬼畜運営陣に理不尽に労力を搾取され、心身ともに消耗し疲れ果てているあなた。
転職をしてください。
経験のある介護士はどこの施設でもノドから手が出るほど必要とされています。
有休が取得できないブラック介護施設で働き続ける必要なまったくないのです。
ブラック介護施設はさっさと辞めて潰してしまうのが、介護業界全体の改善にもつながるのですから。
介護士の善意に甘えているブラック介護施設の鬼畜運営陣、現場の苦しみをまったく理解していない国に一矢報いてやるときは今なのです。
チョットした行動力があなたの人生、介護業界全体を改善するきっかけになるのですから。
「そんなこと言ってもパワハラ的な引き止めにあってすぐに辞めれないんだよ!」
という悩みがある方には「退職代行サービス」というものがあることを知って下さい。
退職代行サービスはあなたにかわって退職時の面倒をすべて代行してくれて、即日退職を可能にしてくれるめちゃくちゃ便利なサービスです。
退職代行サービスは最近テレビ(NHKの「クローズアップ現代+」など)でも取り上げられるほど注目度が上がってきています。
その中でも、低価格・定額制で利用価値が高い退職代行サービスSARABA(さらば)について徹底的に調べて解説した記事はコチラです。
ブラック介護施設のもう一つの特徴である極悪サービス残業については、コチラの記事をお読みください。
もうサービス残業の嵐に苦しむ必要はないのだということが、お分かりいただけると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。