- 「疲れているのに眠れない……」
- 「心も体も疲れ果てて無気力……」
- 「生きる意味が分からなくなってきた……」
まじめで一生懸命に働く介護士ほど、「鬱(うつ)状態」におちいりやすいんです。
お疲れさまです。
40代・現役「派遣」介護福祉士の小林です。
ボク自身もブラック介護施設(老健)勤務時代には最悪な人間関係+激務に心身ともに疲れ果て、抑うつ状態・睡眠障害になってしまい、メンタルクリニックに通院した経験があります。
この記事では介護職が抑うつ状態・うつ病から身を守るためにはどうすればいいのか?また、なってしまった場合の対処法について解説しています。
貴重な介護士として働くあなたが「うつ」から身を守る一助となれば幸いです。
目次
介護職が鬱(うつ)状態にならないためにはブラックな職場で働き続けないこと
- 「は?当たり前なこと言うなよ!」
- 「おいおい、ブラックじゃない介護の現場なんかないだろ!」
と思われましたよね。
ボクも以前は介護の職場はすべてブラックだと思っていました。
特養・老健・有料……介護施設はどこでも低賃金・人間関係最悪・慢性的な人手不足で激烈に忙しい業務・無責任orパワハラ上司(運営陣)……だと、思い込んでいました。
こんな劣悪な環境で働いていては、抑うつ状態・うつ病にならない方が難しいと。
でも、違うんです。
ボクは「正社員」介護士から「派遣」介護士となり、特養・老健・高級有料老人ホームと様々な施設を見てきました。
そして分かったのです。
介護業界でもホワイトな職場があるということを。
少しずつですが、ホワイトな介護施設も増えてきているのだと。
多少は忙しくてもそれは仕事だから仕方がありません。
ですが、給料が高く、人間関係がよく、介護士の労働環境改善に積極的な介護施設はあるのです。
なので、当たり前な真実「介護職が鬱(うつ)状態にならないためにはブラックな職場では働かない!」を自信を持って言えるのです。
ブラック介護施設では低賃金+人間関係・職場環境が最悪で介護士は守られない
ブラック介護施設では、
- 手取り18万円(夜勤手当込み)を切るような激安の給料
- 介護職間の陰湿なイジメが横行
- 利用者からの暴言・暴力・セクハラも黙認
- モンスタークレーマー家族が幅を利かせている
- 慢性的な人手不足で激烈に忙しい業務
- サービス残業50時間/月以上は当たり前
- 有給休暇がまったく消化できない
という劣悪極まりない環境で介護士を馬車馬のようにこき使い、心身ともに消耗させ、故障をきたしたらポイ捨てです。
超・超高齢化社会を突き進んでいる日本において、介護士は非常に貴重な存在だというのに。
金儲けのことしか考えない、介護士の労働環境・人権を守ることなどみじんも考えていない、アホなブラック介護施設の運営体質は破滅するまで変わらないでしょう。
こんなところで働き続けていては、一生懸命に働く介護士ほど抑うつ状態・うつ病になってしまいます。
すぐに「退職」すべきです。
経験のある介護士であるあなたならば、転職先に困る事などまずないのですから。
ブラックな介護施設は介護職がどんどん退職して経営困難に陥らせ、ぶっ潰してしまえばいいのです。
それが介護業界の改善へとつながるのですから。
生ぬるい方法ではもうダメなことは皆わかっているはずなんです。
それに質の高い介護職専門の転職エージェントを利用すれば、高待遇+職場環境良好なホワイトな環境で安心して働くこともできるのですから。
ブラックな環境でガマンして働き続けても報われることは一つもありません。
離職理由を見れば介護士が精神的に追い込まれる原因がわかる
介護士の離職(退職)理由はだいたい決まっています。
- 人間関係が最悪
- 仕事が忙しすぎる
- 給料が安すぎる
この3つです。
ボク自身もそうですが、介護士仲間もほぼこの理由で転職しています。
厚生労働省が平成30年7月31日に発表した「介護労働者の雇用管理の状況について」では、介護職の離職理由として、
- 「職場の人間関係に不満があった」:23.9%
- 「結婚・妊娠・出産・育児」のため:20.5%
- 「理念や運営のあり方について不満があった」:18.6%
としています。
この上位3つの離職理由だけで63%も占めているのです。
3つの理由について具体的に見ていきましょう。
「職場の人間関係に不満があった」については解説する必要がありません。
まさにそのまんまですから。
「結婚・妊娠・出産・育児にため」については、「給料が良かったら」「働きやすい環境だったら」離職する必要はないですよね。
「妊娠・出産・育児」に必要な一時期だけ休職して、落ち着いたら復職すればいいのですから。
なので、「結婚・妊娠・出産・育児にため」=1:人間関係が最悪、2:仕事が忙しすぎる、3:給料が安すぎるという理由を寄せ集めたものであるのです。
「理念や運営のあり方について不満があった」については、
- 「人手不足で激烈に忙しいのに求人に力を入れていない(施設側が転職エージェントを利用するなどお金のかかる求人募集を積極的にしない)」
- 「介護職が働きやすくなるための業務改善などをまったくしない」
- 「モンスタークレーマー家族の言い分だけ聞いて介護職を守ろうとしない」
- 「利用者からの暴言・暴力・セクハラを仕事なんだから我慢しろと言う」
- 「事故が起きたら責任を介護士に丸投げ」
というような、ある意味これも上司・運営陣との「1:人間関係が最悪」が理由といえるでしょう。
上記の離職理由すべてが強くあなたの胸に響くようでしたら、すぐに転職すべきです。
ジワジワとあなたの心が鬱(うつ)に蝕まれ(むしばまれ)てしまう前に。
「うつ」状態になってしまうと、新たに行動を起こすことがとても大変になってしまいます。
ブラックな環境+うつ状態という最悪なアリ地獄状態に陥ってしまう前に、うつ病まで心をこじらせてしまう前に、ブラック介護施設から脱出してください。
介護職として心身ともに追い詰められたブラック介護施設勤務
ブラック介護施設で苦しみながら働き続けているあなたに、しつこいまでに転職を勧めるのには理由があります。
それは、上にも書いたようにボク自身もブラック介護施設で2年間働き続けてしまい、抑うつ状態・睡眠障害になってしまった経験があるからです。
- 人間関係が劣悪で常にギスギスしている⇒だから大変な利用者の方の介助も誰かに助けを求めづらい⇒ストレスが溜まる……
- 慢性的な人手不足だから業務が時間内に終わらない⇒サービス残業が毎月50時間以上⇒ストレスが溜まる……
- 人手不足のためシフトが組めなくなるから有休が使えない⇒リフレッシュ・疲れを癒すことができない⇒ストレスが溜まる……
- 入職してもすぐに辞めてしまうため夜勤ができる介護士が少ない⇒一月の夜勤の回数が激増(10回以上)⇒夜勤専従ではないので生活のリズムが乱れまくる⇒疲れ果てているのに眠れなくなる……
- 心も体も疲れが溜まりまくっているため業務でミスや事故を起こしやすい⇒心配事や不安が心にのしかかる⇒疲れ果てているのに眠れなくなる……
その結果、抑うつ状態・睡眠障害に。
頑張ろうにももう頑張れない。
心が「もう限界です!」と悲鳴を上げている……。
うつ病一歩手前まで追い詰められて、ようやくメンタルクリニック受診。
ソラナックス(不安・緊張を和らげる薬)・アモバン(眠剤)などを処方してもらい、ようやく眠ることはできるようになりました。
しかし、根本的な問題「劣悪な人間関係」「激烈に忙しい業務」は解決していないため、薬を飲み続けるしかありませんでした。
メンタルクリニックに通うことにより一時的に楽になることはできました。
でも、本当に身も心も楽になることができたのは、転職をして「派遣」介護士として働くという選択肢を取ることができたからです。
現在のボクはメンタルクリニックに通院する必要もなく、眠剤も飲まずにグッスリと眠ることができています。
介護職が抑うつ状態・うつ病かなと思ったらメンタルクリニック受診を!
- 疲れがまったく取れなくなってきた
- なにごとにも無気力になってきた
- すぐにイライラするようになってきた
- 疲れているのに眠れない日が一月以上続いている
- 生きることがイヤになってきた……
こんな症状が現れていたら、すぐにメンタルクリニックを受診してください。
風邪と同じように、メンタルもこじらせればこじらせるほど、改善が遅くなってしまいますから。
「でも、メンタルクリニックを受診するって、なんだか抵抗がある……」
そう思われたあなた……時代遅れですよ!
ストレス社会である現代において、5人に1人が心の病=「うつ」にかかるといわれています。
ちょっとググッて(検索して)みればわかるのですが、いまは街のいたるところ(とくに駅周辺)にメンタルクリニックがあります。
受診すればわかるのですが、メンタルクリニックの待合室は歯科や耳鼻科の待合室の状況とほとんど変わりません。
大きな声で騒いでいる人もいませんし、明らかにおかしい感じの人もいません。
統合失調症の急性期のような重度の精神疾患の方は、街のメンタルクリニックには受診に来ないのです。
大きな病院の精神科に行きますから安心してください。
また、完全予約制のところでは待合室で他の患者さんに会うこともあまりありません。
優しく丁寧な受付の方と静かな音楽が流れる空間があるだけです。
ドクターや臨床心理士の方も丁寧に話を聞いてくださいます。
なので、あなたが思っているより全然メンタルクリニックのハードルは低いんです。
介護士が「うつ」から身を守るには転職が一番の解決策
心が悲鳴を上げて抑うつ状態・うつ病になってしまうと、そこから回復するまでに長い時間がかかっていまいます。
しかも、それは本当につらく苦しい時間です。
生きることで精一杯の精神状態なのに、人間関係最悪で激務のブラックな環境で仕事をしなくてはならない……いまこうして思い出しただけでも、手のひらにジットリと汗をかいてきます。
なので「なんだかここで働くのは精神的にヤバいかも……」と思ったら、転職することを強く強くオススメします。
抑うつ状態・うつ病になってから転職活動に踏み切るのは正直大変です。
なぜなら、人間はつらい状況であっても「環境を変えるということを嫌う生き物」であるからです。
なので、「ヤバいかもっ!」と思ったら、すぐに行動にうつしてください。
メンタルクリニックに通うことにより、薬などの効果で一時的には楽になることはできます。
ですが、それは根本的な解決にはならないのです。
「うつ」から身を守るためにすべきこと。
それはブラックな介護施設から転職をすることです。
超・超高齢化社会を突き進む日本は、2025年には34万人以上もの介護職が不足するといわれています。
介護士として経験のあるあなたならば、転職先に困ることはマズありません。
質の高い介護職専門の転職エージェントを利用すれば、登録するだけで無料で転職活動における面倒をフルサポートしてくれるのです。
そして、高待遇+働きやすい労働環境のホワイトな職場に転職できる確率を高めることができるのです。
転職エージェントについて詳しく知りたい方はコチラの記事をお読みください。
【目的別】安心して利用できる介護職専門の転職エージェント3選
「転職エージェントを利用したほうがいいことは分かったけど、タクサンありすぎてどれを選べばいいかわからない……」
と、はじめて転職エージェントを利用する方はとまどいますよね。
ここでは、ボク自身が20以上の転職エージェントを徹底検証し、5つの派遣会社に実際に登録してきた結果から、安心して利用することができるものを3つご紹介します。
なぜ3つなのかというと、介護職専門の転職エージェントといえどもそれぞれに個性=得意・不得意分野があるからです。
あなたに合った転職エージェント選んでいただくために、「目的別」に優良転職エージェントをご紹介します。
【厳選】優良派遣会社・転職エージェント3選
★高待遇の派遣なら【きらケア介護派遣】 ★正社員にこだわるなら【スマイル SUPPORT 介護】 ★無資格での転職なら【かいご畑】 |
それそれの介護職専門の転職エージェントについては、コチラの記事で解説していますので、利用する前にもっと詳しく知りたい方はご一読ください。
ブラック介護施設の劣悪な人間関係・激烈に忙しい業務で身も心も消耗してしまっているあなた。
もう頑張る必要はないのです。
転職をして、新しい職場でのびのびと働くための第一歩を踏み出してみてください。
転職エージェントに登録すれば、あとは流れに乗っていくだけですから。
まとめ
ここまでじっくりと解説してきたので、短くまとめます。
抑うつ状態・うつ病になるまで頑張り続けないでください。
ブラック介護施設ではあなたのその頑張りは搾取されるだけなのですから。
マジメで一生懸命に働かれている介護士のあなたにこそ、安定した幸せな生活をぜひ手に入れてほしいと思います。