キラキラ系介護士

キラキラ系介護士が「ナースコール有料化」に猛反発するその考え方が介護業界を腐らせている

先日、ブラック介護施設(老健)時代に大変お世話になった、先輩介護士Iさん(当時の介護主任)とのサシ飲み会で実に興味深い話を耳にしました。

それは「ナースコール(スタッフコール)の有料化」です。

不勉強なボクはそのような取り組みが実際に行われているのだということを知りませんでした。

ナースコール有料化……コールを介護職員が取ればとるほどお金になるのです。

 

この話をはじめて聞いたとき、まるで夢のようなコトだと思いました。

人手不足で忙殺される介護施設では、排泄介助時などにはナースコールが鳴りまくり、疲れた神経を逆なでます。

とくに忙しかった日は夢の中でもナースコールが鳴っているほどです。

コール頻回の利用者の方の名前がPHSの画面に表示されると、正直「またかよ!」と心の中で何度舌打ちをしたことか……。

それが、コール対応=給料upにつながるとなれば、心と体へのストレスがメチャクチャ軽減されるでしょう。

ハイボールを飲むのも忘れ、前のめりでナースコール有料化について質問の嵐をぶつけるボクに対して、Iさんは一言クギを刺しました。

「ナースコール有料化には基本的に私も賛成です。ですが、問題点があることも事実なんですよ。そのことについて今日は話し合いたいと思っています」と。


 

お疲れさまです。

40代、現役「派遣」介護福祉士の小林です。

この記事ではナースコール有料化についてのIさんとの議論、翌日ネットで調べて考えたボクの意見についてまとめています。

ナースコール有料化には問題点があることも事実ですが、ボクは圧倒的に有料化賛成派です。

そして、ナースコール有料化を反対するキラキラ系介護士の存在(思考)が、介護業界を衰退させている、腐らせていると思っています。

キラキラ系介護士の悪の所業についてはコチラの記事で徹底的に暴いています。

キラキラさんに人生をかき回されている方は一読してみてください。

キラキラ系介護士の存在が介護業界を腐らせ衰退させていると断言できる理由自分の理想のケア方法を他の介護士に押し付け、自分のやりたい介護しない。サービス残業大好きで、有休をまったく使わない。介護の仕事は「自己犠牲」の上に成り立っていると壮大な勘違いをしている。そんな介護業界のガン細胞ともいえるキラキラ系介護士について徹底的に暴いています。...

キラキラさんに濁らされてしまった、あなたの人生の流れが変わるかもしれません。

 

介護業界は少しずつホワイト化が進んではいますが、本当に遅々としています。

まさに亀の歩みです。

しかしナースコール有料化は、介護業界ホワイト化を一気に加速させる起爆剤になるのではないかと思っています。

一部の有料老人ホームですでに実施されているナースコール有料化

介護施設におけるナースコール有料化契約

Iさんに教えていただいた情報をもとにtwitterを調べると、【モンちゃん@介護福祉系NS @ns_monchan】さんのこのようなつぶやきを見つけることができました。

 

  • ナースコール手当で一月に約5万円も給料がUPする。
  • 利用者様も嬉しいし事故も減るし評判あがるし、施設も職員も利用者様もWIN-WIN

「ほぉ~……これは凄い」

素面(しらふ)の頭で改めてナースコール有料化の現実について調べてみても、感嘆の言葉が漏れました。

 

約5万円も給料がアップしたら……

  • 下手したらコール手当だけで家賃分が稼げる。
  • 子供の塾代が稼げる。
  • 欲しかったアクセサリーやコスメや服が買える。
  • 発泡酒ではなくビールが飲める。
  • 欲しい車のローンが組める。
  • 外食に行ける回数が増える。
  • 生活費にドンと余裕ができる。
  • 貯金額がミルミル増えていく。
  • お金がなくてイライラしたり不安になったりしなくて済む。
  • 介護士として評価されているのだと自信がつく。
  • 介護の仕事にやりがいが持てストレスが少なくなる。
  • 高待遇によりいい人材が集まり人手不足が解消される。

こんなに沢山の良いことが起こるのです。

喜ぶ介護士

 

介護の仕事は「奉仕の精神」「お金じゃない」「ありがとうの一言で救われる」などときれいごとをいう人=キラキラ系介護士がいます。

ですがボクはそのようなことを言う介護士を信じられません。

なぜなら介護の仕事は「仕事」であり、生活をしていくためにお金を稼ぐために働いているからです。

 

「奉仕の精神」ではお金を稼ぐことができません。

「ありがとうの一言で救われる」って言われても、ご飯が食べれなくては他人の介護どころではありません。

サシ飲み会の時にも大きな話題となった、キレイ事を振りかざし、ナースコール有料化に猛反発するキラキラ系介護士について次に書いていきます。

キラキラ系介護士VSナースコール有料化

ナースコール有料化VSキラキラ系介護士

サシ飲み会で先輩介護士Iさんが話したかった事は、ナースコール有料化への取り組みの重要性と問題点だけではなく、有料化に対する一部のキラキラ系介護士からの猛反発ぶりについてでした。

キラキラ系介護士の存在はボクも「この人たちの存在が介護業界を衰退させている」と思っていました。

キラキラ系介護士の定義

キラキラ系介護士は正論を上から目線で人に押し付ける

ちなみにボクが思う「キラキラ系介護士」の定義とは、

  • 正論や倫理観でフルコーティングされたキレイごとを言う
  • 自身の理想の介護観・福祉の精神を他人に押し付ける
  • サービス残業・始業前業務は正義だと思っている
  • 利用者のご家族・運営陣にはウケけがいい
  • 業務の効率化を考えることは二の次である
  • 介護業界を衰退させているのは「そういう考え」だとまったく気づいていない

このような介護士のことです。

 

ボクの実体験では、ブラックな職場ほどキラキラ系介護士が多いと思っています。

ホワイトな職場ほど利用者の方の視点と業務の効率化をバランスよく考えている、有能な介護士が多いと。

 

先輩介護士Iさんは現在ボクの派遣先とは別の、有料老人ホームで正社員の介護士として働いています。

そこで先月のフロアミーティングの時に、ナースコール有料化についての議題が上がったのだそうです。

Iさんは勤続3年目でそこそこホワイトな環境なため、いまのところは辞める気は全くないのですが、ちょっとキラキラ✨系介護士の割合が多い(2~3割)のが難点だということでした。

そして案の定、ナースコール有料化について運営陣に提案したいという議題をある介護職員がしたところ、勤務期間だけは長い熟練のキラキラ系介護士2名が「利用者のためにならない!」と猛反発してきたのだそうです。

キラキラ系介護士がナースコール有料化に猛反発する理由

自分の思い通りにいかないキラキラ系介護士の怒り

ナースコール有料化に反対するキラキラ系介護士の方々の言い分は、

  1. 利用者の方がナースコールを押しにくくなる。
  2. ナースコールへの対応は介護士として当然のことなのに有料化はおかしい。
  3. 不正(認知症の方の部屋で介護士が自分でコールを押す)をする介護職員が出てくる。

この3点が大きな言い分なのだそうです。

この3点について先輩介護士Iさん&ボクの意見を述べたいと思います。

1:利用者の方がナースコールを押しにくくなる

ナースコールを押す高齢者

この問題については、施設利用契約時にご家族・ご利用者の方とも「ナースコール有料化」について合意して契約をすれば問題ないはずです。

無制限プランに申し込めばコールを押す回数を気にしなくていいわけですからね。

施設側の収入が増え、介護士の給料がUPし、利用者の方も「お金を払っているんだから」と気兼ねなくコールを押せる。

まさにみんながWin-Winの介護環境になる。

 

というとキラキラ系介護士は「お金がない人はどうするの!」と言ってくるでしょう。

厳しい言い方かもしれませんが、ボクはそれは仕方がないと思います。

介護業務に限らずあらゆる業界でより質の高いサービスを受けたいとなれば、当然「お金」が必要となります。

これは当たり前のことです。

 

なのになぜ介護業界だけは「特別扱い」をしなくてはならないのか。

「奉仕の精神」で損をする働き方を介護士は押し付けられなくてはならないのか。

そんなことをやってきたから、ブラック介護施設がいまだに平然と運営できてしまっているのではないのか。

思い切った改革をしないと、超・超高齢化社会を爆走している日本の高齢者介護は崩壊する。

そう思っています。

なので、有料化によって利用者の方がナースコールを押しにくくなるということを問題にして、大げさに騒ぐ必要はないと思います。

2:ナースコールへの対応は介護士として当然のことなのに有料化はおかしい

ナースコール有料化に猛反対するキラキラ系介護士

ナースコールへの対応は介護業務の一環。

まさにその通りです。

しかし頻繁に鳴り響くナースコールの対応は実に大変です。

西へ東へ必死で猛ダッシュな心境です。

コール対応以外に介護士がこなさなくてはならない仕事は膨大にあるというのに。

 

なので「ナースコール対応」という介護業務の一部分を切り取って有料化することにはとても意義があると思います。

認知症や不安症でコール頻回の方や、コールの度に介護士を困らせるような依頼(契約以上のサービスの依頼)をしてくる利用者の方がいらっしゃると本当に疲弊しますから……。

立派な理想論だけを掲げてコール対応をあまりしない、キラキラ系介護士の人と同じ勤務の日は疲労感倍増です。

働き者の介護士を疲弊させ離職させてしまう問題点を改善できる可能性を高く秘めているのが、ナースコール有料化なのではないでしょうか。

 

少し話はそれますがボクが常日頃思っていた、思っているのは、キラキラ系介護士の人ほどコールに対応しないということです。

  • 利用者の方の訴えに「傾聴」する。
  • 慌てず急がず心に余裕をもって利用者の方に対応する。

立派な介護理念です。

ですがそれも程度問題です。

 

  • キラキラ系介護士の人が利用者の方の隣の席にどっかりと腰かけ、ナースコールが鳴りまくっているのに長時間「傾聴」している。
  • 他の介護士がコールに翻弄され汗だくになって動きまくっているのに、ゆっくり過ぎるぐらい時間をかけて「丁寧」なケアをしている。

なにごともバランスだと思います。

キラキラ系介護士だと揶揄(やゆ)されるのは、「奉仕の精神に根差した利用者の方第一のケアサービスと立派なコトを言っていながら、実はあまり働いていない」とみんな気づいているからです。

3:不正(認知症の方の部屋で自分でコールを押す)をする介護職員が出てくる

ナースコール有料化

当たり前のことですが、物事にはすべて清濁(良い面と悪い面)があります。

もしかしたらコールの回数を稼ぐために不正をする人が出てくるかもしれません。

その時はその時で対処法を考え、有料化の方法(コールのカウント方法)を改善していくしかないと思います。

 

キラキラ系介護士の人は現状の変化を嫌う傾向が強いように思います。

その理由は新しいことに対応するのが面倒くさいからではないでしょうか。

利用者の方のためと言っておきながら、実は自分自身が面倒なことはしたくない、という部分も大きいのではないかと思っています。

これはボク自身が勘繰りすぎでしょうか?

ナースコール有料化のリアルな問題点

問題点に悩む介護士

ボクも先輩介護士のIさんも、ナースコール有料化には賛成です。

むしろ今後介護業界全体を巻き込み、どんどんと推進していくべきだと思っています。

しかしキラキラ系介護士の方の言う理想論以外に、リアルな問題点があることも事実です。

それは、

  1. ナースコール有料化は大きな母体と潤沢な資金が必要
  2. 公的介護保険100%利用の特養は現状では無理

という2点です。

事実、ナースコール有料化を真っ先に取り入れたのは、大手電機メーカーのパナ〇ニックが母体である有料老人ホームです。

ちょっとやそっとでは揺るがない基盤と、豊富な資金力があったからこそ、大きな改革に踏み切ることができたのでしょう。

難しい問題をはらんではいますが特養や老健、母体が小さい有料老人ホームまで、介護業界全体にナースコール有料化が当たり前に取り入れられるようになればいいと切に願っています。

ナースコール有料化がもたらす介護業界の明るい未来

介護業界の明るい未来に希望を抱く介護士

介護業界のホワイト化がなかなか進まないのは、介護士の「働き」が金銭面で正当な評価をされていないからです。

介護業界は「働いても働かなくても給料は変わらない」「働き者が損をする」という特殊な面がある業界です。

こんな変な状態のままでは人材が集まりにくいのは当然です。

 

成果主義がすべて正しいとは思いませんが、働いた人にはそれなりの評価をすべきです。

そしてその評価が「数値化」しやすく賃金に反映しやすいのがナースコール有料化なのだと思います。

このことにいち早く気づいた方が、思い切って有料化を断行したのでしょう。

英断であると思います。

ホワイト化が遅々として進まない閉塞した介護業界に、大きな一石を投じてくださったと感謝しています。

 

このことにより一生懸命に働く人が金銭面で正当に評価され、普通に生活していくことができるだけの月給を稼ぐことができるようになれば、優秀な人材が介護業界にも流入し始めます。

そのことにより介護業務のさらなる改善が行われ、より働きやすい業界となっていく。

そして人手不足が解消され、利用者の方には質の高いケアサービスが提供され、介護士は高待遇で良好な労働環境で働き続けることができる。

まさにWin-Winな介護業界へと進化することができるのだと思っています。

まとめ

先輩介護士のIさんの勤める有料老人ホームでは、今後もナースコール有料化について議論を重ね、運営陣とも掛け合っていくそうです。

一部のキラキラ系介護士の存在が有料化への阻害要因の一つであるけれど、そんなことにつまずいていては介護士の更なる待遇改善への足掛かりを掴むことはできないと強い意志を持って取り組む姿勢です。

 

ボクも先日の夜勤の時に介護主任と一緒であったため、派遣介護士という間接雇用の存在ではありますが、ナースコール有料化について話してみました。

介護主任の方は立場上「難しい問題だけれども、すごくいい取り組み、業務改善になるかもしれないね」と言われていました。

 

現在の派遣先であるこの高級有料老人ホームは退職者がとても少ない(なので現在は派遣介護士はボクだけ)、働きやすい労働環境であるため、もしナースコール有料化が実現するならば、声をかけていただいている正社員採用に踏み切ろうかとも考えています。

前向きな介護士

 

介護士の皆さん、ナースコール有料化への動きに乗っていきましょう。

そのためにはナースコール有料化などとはほど遠い、ブラックな介護の職場はすぐに退職し、高待遇で働きやすい職場に転職してしまいましょう。

そして中から「ナースコール有料化って知ってます?」的な一言から始めるだけでいいのです。

何もしないよりはよっぽど介護業界改善、介護士の給料UPへの働きかけとなるのですから。

 

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